喪失による寂しさは大切なことを教えてくれる。

大切な人を亡くした時、

私たちは言葉ではとても表現できないような寂しさを感じます。

朝起きても、あの人の笑顔や声が聞こえない。

温もりを感じる事が出来ない。

「この前まで一緒に笑っていたのに…。」

いない。

って頭で分かっているのに、心は何度でも思い出させてくれて、

その度に私たちは”寂しさ”を感じます。

なぜ私たちは寂しさを感じるのでしょうか?

寂しさはつながりを求めるこころの表れ。

この寂しさを感じるのは、

大切な人との”繋がり”が失われてしまったからです。

大切な人とのぬくもりや、

大切な人と一緒にいる二人で一緒の私。

一人じゃないって感じる事ができて心の支えだった大切な人。

そんな人がいなくなって、

そんな大切な人との繋がりを失ってしまって、

心がその繋がりを求めて、寂しさを感じさせてくれています。

心はあなたにまたその繋がりや温もりを感じて欲しいのです。

その繋がりや温もりを感じることで、

あなたに安心して欲しいんです。

ほっとして欲しいんです。

繋がっていたころのあなたの心の落ち着きをしっているから、

もう失ってしまったとわかってても、

安心して欲しいからそのつながりを求めているのです。

寂しさがあるから、繋がりを思い出すこともできる。

でも、もう失われしまった。

もういなくなってしまった。

寂しさなんて辛いだけだ。

やっぱりそう感じるのも当然です。

 

ただ、寂しさを感じるということは、

あなたの心の中に、大切な方との繋がりがあるからです。

その方との繋がりや温もりを心が覚えているからです。

だから、寂しさを感じる度に、

故人との繋がりや、一緒に行った場所や笑い合ったことや、

手をつないだことや、ほっとしたことを思い出すのです。

 

体は直接温もりを感じることはできないけれど、

寂しさを感じる度に、私たちは心の中で繋がりを感じることができます。

 

あなたの心に大切な人とのぬくもりが残っているから。

心にそのつながりがあるからこその寂しさです。

 

どうぞ丁寧に時間をかけていたわってください。

寂しくって当然です。

だって、それほどまでに大切だったのですから。

何度でもまた会いたいって思って当然です。

大切な人なのですから。

 

寂しさを感じて、

家族や友人と思い出話をしたり、写真を整理したりして、

大切な人と一緒に笑った時間や、

喧嘩した時間も、一緒に泣いた時間も、

どうぞ大切に感じて下さい。

寂しいって手紙を書いてみるのもいいかもしれません。

その寂しい気持ちを、繋がりをどうぞ大切にしてください。

それがきっと故人を悼むことなのではないかと感じます。